検索
ニュース

バイオマス発電ができる軽トラ、災害時に電力と温水を供給BIM/CAD(2/2 ページ)

芝浦工業大学が災害時などに電気とお湯を供給できるハイブリッド電源車を開発した。スターリングエンジンと太陽光パネル、蓄電池を搭載しており、3kgの木質ペレットを1時間燃焼すると電力と45度の温水を200リットル提供できる。軽自動車サイズで、災害時の利用を想定した。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

3キロのチップで200リットルの温水と電力

 3kg(キログラム)の木質バイオマスペレットを1時間燃焼することで、1kWh(キロワット時)の電力と、45度の温水を約200リットル作ることができるという。電気と同時にお湯も作ることができるため、非常時には照明や調理、シャワーなども利用できる。ガレキ撤去のための電動ノコや救命機器などの非常用電源としても使用可能だ(図3)。


図3 木質ペレットと太陽光発電で電力をお湯を作ることができる 出典:芝浦工業大学

 今回採用しているスターリングエンジンは、外部から熱を加えるだけで発電できるというメリットがある。現在は熱源として専用木質ペレットを燃焼させるシステムとなっているが、将来はガレキなど、その場で調達できる廃材を燃料として利用できるように改良を続けるという(図4)。

 この他にも操作の自動化や、雨天時にも安定稼働できるよう耐久性の向上などにも取り組む。同時に量産化に向けた連携先を模索していく方針だ。


図4 開発した車両のシステム概要(クリックで拡大)出典:芝浦工業大学
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る