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兵庫県多可町に14.5MWのメガソーラー、4930世帯分を発電:太陽光
京セラ、三菱総合研究所、東京センチュリー、四電エンジニアリングの共同出資会社が兵庫県多可町に建設したメガソーラーが発電を開始した。出力14.5MWの発電所で、年間に4930世帯分の電力を発電する見込みだ。
京セラ、三菱総合研究所、東京センチュリー、および四電エンジニアリングが共同出資した多可町安田郷メガソーラー発電合同会社は兵庫県多可町に出力14.5MW(メガワット)のメガソーラーを建設。このほど発電を開始した。
4社は兵庫県公表のメガソーラー候補地情報に基づき、2013年5月関係者による事業検討を開始し、2014年10月に多可町メガソーラー合同会社を設立した。2015年3月に林地開発許可を取得し、それに伴い建設工事を進めてきた(図1)。
同発電所は京セラ製太陽電池モジュール合計約5万6000枚を設置。年間発電量は合計約1606万kWh(キロワット時)を予想する。一般家庭約4930世帯分の年間電力消費量に相当する発電量だ。発電した電力は関西電力に売電している。
この事業は、多可町メガソーラー合同会社が事業運営を行う。東京センチュリーはファイナンスとそのアレンジメントを担当し、発電所の設計・施工を四電エンジニアリングが担当した。また、太陽電池モジュールをはじめ周辺機器の供給は京セラが行い、事業期間中の保守・管理を京セラソーラーコーポレーションが担当する。三菱総研は事業全体の統括およびコンサルタント業務を実施し、運転開始後は多可町メガソーラー合同会社の運営業務(アセット・マネジメント)を請け負う。
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