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テスラの心臓「ギガファクトリー」が稼働、存在感を増すパナソニック蓄電・発電機器(2/2 ページ)

テスラとパナソニックが建設を進める世界最大規模のリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」がついに稼働を始めた。量産が進めば、テスラのEVや定置型蓄電池の低価格化にお大きく寄与する見込みだ。テスラとパナソニックのエネルギー製品分野での提携は徐々に拡大している。

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太陽電池生産でもパナソニックと提携

 テスラとパナソニックがエネルギー生産で協業しているのは、リチウムイオン電池分野だけではない。2016年12月には、ニューヨーク州バッファロー工場で太陽電池セルとモジュールの生産を開始することで合意したと発表した。

 テスラは2016年に太陽光発電ベンチャーで、太陽光パネルなどの開発を手掛ける米SolarCityを買収した。さらにSolarCityと共同開発した、住宅用屋根タイルと一体化した太陽光パネル「Solar Roof」を発表。EV、蓄電池に加え、さらにに太陽光パネルも製品ポートフォリオに加え、総合エネルギー企業化を図っている。

 今回パナソニックと共同で生産を開始する太陽電池セルとモジュールは、Solar Roof以外の製品向けのソーラーパネルになるが、Solar Roofの生産を開始する際には、パナソニックのセルが使用されるとしている。

 バッファロー工場での生産は2017年夏に開始する予定で、2019年までに1GW(ギガワット)の生産能力に拡大する計画である。テスラとパナソニックが生産を開始すると共に、バッファローの工場はアメリカにおけるテスラの生産基盤を拡大。テスラはバッファローで合計1400人以上の雇用を生む見込みとしている。

 また、パナソニックはテスラと協力して、カリフォルニア州フリーモントにあるソーラーシティの施設で、次世代太陽電池技術を開発する。契約の一環として、パナソニックはバッファロー工場で必要な投資の一部を負担し、テスラはパナソニックから、工場で生産された太陽電池を長期間にわたり購入する体制だ。

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