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東京都が「アースプラン2017」を策定、下水道事業の新たな温暖化防止計画:エネルギー管理(2/2 ページ)
東京都は、下水道事業における新たな地球温暖化防止計画「アースプラン2017」を策定した。温室効果ガス排出量を、2000年度比で2030年までに30%以上削減することを目指す。
「アースプラン2010」は既に目標達成
東京都水道局は、これまでにも地球温暖化防止計画を推進してきた。2004年9月には、京都議定書に先駆けて「アースプラン2004」を策定。温室効果ガス排出量を2009年度までに1990年度比で、6%以上削減する目標を達成している。
2010年2月には、2020年度に2000年度比で25%以上削減することを最終目標とした「アースプラン2010」を策定した。2015年度末時点、既に2000年度比で25%削減を実現している。2016年度における温室効果ガス排出量(見込み)においても、基準年度の2000年度からは26.7万t-CO2を削減し、最終目標を達成できる見込みという。
2016年度の温室効果ガス排出量(見込み)の内訳は、水処理工程での電気使用によるCO2排出量の割合が、全体の約43%と最も高い割合を占めている。次に汚泥焼却工程で発生するN2Oや、汚染処理工程での電気使用によるCO2の順となっている。
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