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作業中、太陽光パネルに乗るのはありなのか?太陽光(2/3 ページ)

屋根の上に設置する太陽光パネルの施工やメンテナンスを行うとき、やむを得ず作業員がパネルの表面に乗って作業を行うケースがあります。果たしてパネルへの影響はないのでしょか? 今回はモジュールの強度と設置方法の問題について考えます(この記事は「O&M Japan」からの転載記事です)。

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パネルに乗らずに作業する方法もある

 では、実際に施工やメンテナンス作業を行う時、極力パネルに乗らずに作業するにはどういう方法があるのでしょうか?ここでは住宅用を事例とします。

 まず施工時ですが、この場合には大きく2つの方法があります。

 施工時には、家の周囲に「足場」を組んで作業する、という方法がありますが、施工用に足場を組む費用は非常に高いため、多くのオーナー(発電事業者)や販売店はできるだけ足場を組まずに済む方法を考えます。したがってこの方法はあまり多くの現場で行われていないのが実情です。

 また場合によっては、電柱・電線のメンテナンスなどに使われている「高所作業車」を使う場合もあります。屋根の角度が40度〜45度くらいになると、そもそも人が屋根の上に上って作業するのは危険ですし、作業自体も非常にやりにくくなります。そういう場合は高所作業車使ったり足場を組んだりして作業します。

 では、メンテナンス時にはどうするのでしょうか。メンテナンスのために高所作業者を使ったり足場を組んだり、という大がかりなことは費用的な問題もあり、あまり行われていません。メンテナンス時に、やむを得ずパネルに乗る場合は、パネルとパネルの間にあるフレームの上を歩き、決してガラス面を踏まないようにすることが重要です。しかし、これでも場合によってはフレームを変形させてしまう恐れがあるので十分注意が必要です。

 ちなみに最近では、パネルの点検や洗浄・コーティング作業時にパネルの上に乗らなくても作業ができる「O&M専用の作業台」が発売されていますので、O&M業者の方はそうした道具を使って作業するのもお勧めです。

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