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停電時に自動で切り替え、太陽光発電で緊急時の電力を確保する制御盤:エネルギー管理
センクシアは緊急時の一時的な電力確保を目的に、太陽光発電の電力を蓄える「蓄電池盤」と、停電時にその電力を自動で切り替えて使用できる「制御盤」を合わせた防災型制御盤を発売した。
緊急時の一時的な電力確保を
建材機器の製造販売を行うセンクシアは、太陽光発電の電力を蓄える「蓄電池盤」と、停電時にその電力を自動で切り替えて使用できる「制御盤」を組み合わせた防災型制御盤「ep-BOX」を発売した。標準価格は160万円で、2017年5月8日から発売している。
従来の太陽光発電システムは電力を緊急時に使用する際、手動で切り替え操作が必要で、切り替え方が分からずに使えないことが災害時に多くあったという。ep-BOXはそうした緊急時の一時的な電力確保を目的としており、停電時に太陽光発電の電力を自動で切り替えて使用可能だ。太陽電池モジュール2枚を設置できるスペースがあれば使用できる。
センクシアは、リリース上で「事務所などの照明やPCの電源、マンションのオートロックの電源やエントランスの照明、災害時に避難所となる公民館や集会所でのテレビや携帯端末の電源など、停電時に電気が必要な場面で使用できる」とコメントした。
通常時は、太陽光発電の電力をオフィスやマンションなどの一部電力に使用可能。太陽光発電が作動せず蓄電池のみで給電する場合には、携帯電話(5W)とLED照明(15W)、液晶テレビ32型(150W)1台を同時に約3時間使用できるという。
蓄電池盤のサイズは600×450×250mm、制御盤が700×1000×160mmで、屋内に設置するタイプだ。動作温度は−10〜40℃。2017年度の売り上げ目標は1億円とした。
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