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普及に期待の電気トラック、日本初の専用充電ステーションが川崎市に電気自動車(2/2 ページ)

三菱ふそうトラック・バスは2017年後半に予定している小型の電気トラック「eCanter」の販売開始に先駆けて、同社の川崎工場に急速充電インフラを整備した。日本で電気トラック用の急速充電インフラを整備するのは初。輸送部門のCO2削減に貢献できる電気トラックの普及を後押しする。

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荷物量に合わせてバッテリー搭載量を変更できる「eCanter」

 三菱ふそうによると、現在、市街地の配送に使われるトラックのうち約80%に小型トラックが利用されているという。世界的に地球温暖化防止に向けた環境規制が強まる中で、商用車として多く利用される小型トラックをゼロ・エミッション化できれば、大きなメリットが見込める。三菱ふそうが2017年9月から販売するeCanterはこうしたニーズの開拓を狙ったものだ。


「eCanter」の外観(クリックで拡大) 出典:三菱ふそうトラック・バス

 eCanterの航続距離は100km以上を予定している。日本の場合、都市部で使用される小型トラックの80%の1日における平均走行距離は50km程度としており、1日分の走行距離はまかなえるという計算だ。

 特徴的なのがバッテリーをモジュール化している点だ。積載量に応じて、バッテリーパックの搭載数を3〜5個の間で選択できるようにする。5個全てを搭載した場合の車両総重量は7.5tクラスに相当し、100km走行できる。充電に必要な時間は200Vの充電器で約7時間、今回川崎工場内に設置したような急速充電器であれば1時間弱程度になるとしている。まずは日本、米国、欧州で展開する予定だ。


「eCanter」のバッテリーシステムのイメージ 出典:三菱ふそうトラック・バス
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