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計測と通信を一体化、ラプラスが低圧向け遠隔監視システムの新版:太陽光
ラプラス・システムはリニューアルした低圧太陽光発電システム向け遠隔監視システムの販売を開始した。計測機器と通信機器を一体化して小型化を図った他、200Vの電源供給にも対応する。
ラプラス・システムは、低圧向太陽光発電向けの遠隔監視システム「L・eye“低圧モニタリングパッケージ”」をリニューアルし、2017年5月23日から販売を開始したと発表した。
同システムは計測機器がPCS(パワーコンディショナ0)と直接通信することで、PCSごとの発電量や稼働状況をリアルタイムに把握できる遠隔監視システム。2017年4月から施行された改正FIT法で協力が義務化されている出力制御にも対応できる。
従来の製品は、計測機器と通信機器それぞれ必要だったが、リニューアルしたバージョンには通信機能が内蔵された計測端末を採用。通信用のルーターが不要になり、収納ボックスの小型化を図ることで、設置しやすくした。
さらに200Vまでの電力供給に対応できるようにした点も特徴の1つとする。従来は100Vまでの対応だったために、200Vの電源供給にしか対応していない発電所では、新たな電力契約や配線工事が必要になっていた。
ラプラス・システムズは、改正FIT法による運用保守の義務化をによって遠隔監視サービスの需要が拡大すると見込んでおり、これを追い風に年間販売台数1万台を目指すとしている。
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