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東京都、白熱電球とLED電球を無償交換 家庭部門の省エネに:省エネ機器
東京都は2017年7月10日から白熱電球2個とLED電球1個を無償で交換できるプロジェクトを開始する。都内のエネルギー消費の3分の1を占める家庭部門の省エネを図る狙いだという。
東京都は2017年7月10日から、家庭の白熱電球とLED電球を無償交換する事業を開始する。地域の協力家電店に、家庭で使用中の白熱電球を2個以上持っていくと、LED電球1個と交換できる。都内のエネルギー消費の3分の1を占める家庭部門の省エネを図る狙いだという。
交換を行えるのは都内に住所を有する18歳以上の都民で、交換は一人1回まで。交換の際には運転免許証や健康保険証などによる本人確認が必要だ。なお、家庭の省エネを目的としてた事業のため、法人や自治会などで使用している白熱電球は交換の対象外となる。
交換できる白熱電球にも条件がある。家庭で使用中のもので、消費電力が36W(ワット)以上、2個のうち1個は口金サイズがE26である必要がある。これを参加協力店に持参すると、電球40W相当または60W相当のLED電球と交換できる。交換が行える協力店は東京都のWebサイトから確認できる。6月20日時点で831店舗が参加している。
東京都はこの事業の開始にあたり、100万個のLED電球を用意した。総事業費15億円で、60Wの白熱電球100万個がLED電球に置き換わると、電気料金は年間で23億4000万円の削減、CO2削減効果は年間約4.4万トンを見込めるとしている。
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