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18基の大型風車で41MW、秋田県にかほ市に風力発電所:自然エネルギー
電源開発は秋田県南西部のにかほ市で風力発電所の建設を開始した。2300kW(キロワット)の大型風車を18基設置する風力発電所で、運転開始は2019年3月を予定している【訂正】
電源開発(Jパワー)は100%出資する事業会社、ジェイウインドにかほ(東京都中央区)を通じて、このほど「にかほ第二風力発電所」の建設工事を開始したと発表した。
にかほ第二発電所は、エネルコン製の定格出力2300kW(キロワット)の大型風車を、秋田県にかほ市の仁賀保高原に18基設置する。Jパワーグループでは秋田県において「仁賀保高原風力発電所」(運転開始2001年12月、出力2万4750kW)、「由利本荘海岸風力発電所」(2017年1月、1万6100kW)に次いで3カ所目の風力発電所となる。
同発電所の合計出力は4万1400kW。今後は、2019年3月の運転開始を目指し、建設工事を進める計画だ。
にかほ第二発電所の建設着手により、Jパワーが国内で手掛ける風力発電事業は25地点(運転中22地点、建設中3地点)、総出力は57万9660kW(運転中44万3660kW、建設中13万6000kW)となる。運転中の総出力は国内の事業者として第2位の規模を誇るという。
この他、海外でもポーランドでザヤツコボ風力発電所(4万8000kW)が2008年9月から運転を始めており、国内外合計では62万7660kWに達する。
訂正:2017年8月9日10時5分 初出でタイトルの出力表記が、誤っておりました。41MWと訂正しました。
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