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中国で太陽光パネルの新工場が稼働、OEM生産にも着手:太陽光
リープトンエナジーが、中国江蘇省で建設を進めてきた太陽光モジュールの新工場が完成した。生産能力は年間250〜300MW(メガワット)で、OEM生産にも着手する方針だ。
太陽光発電システムの開発・販売を行うリープトンエナジー(兵庫県神戸市)は、中国江蘇省常熟市で開設準備を進めてきた太陽電池モジュールの新工場が完成し、2017年8月21日から本格稼働を開始すると発表した。
新工場の敷地面積は約1万平方メートル。自動化した製造ラインを導入することで、生産コストの削減に取り組み、よりコスト競争力の高い、高出力・高品質な太陽電池モジュールを生産、供給していく方針だ。なお今後、太陽電池の生産は既存の工場(江蘇省無錫市、江陰市)でセルを中心に、新工場ではモジュールを中心に製造を行う。新工場ではモジュールのOEM生産にも着手していく予定だ。生産能力は年間250〜300MW(メガワット)としている。
リープトンエナジーは2012年に設立し、今年で創業5周年を迎える。現在、多結晶・単結晶タイプの太陽電池モジュールだけでなく、野立から屋根設置用に至るまで幅広く対応できる架台や基礎杭(くい)、パワーコンディショナーや蓄電池システム、その他カラーモニターなどシステム周辺機器、さらに太陽光発電システム搭載カーポートなどを提供している。また、発電事業では「LP淡路江井発電所」(兵庫県淡路市、出力規模54kW)が2015年9月から売電を始めている。
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