ニュース
サンテック、出力を高めた産業向用太陽光パネルの新モデルを発表:太陽光
サンテックパワージャパンが、産業向け太陽光発電モジュールの新製品を発表した。5本バスバーセルを採用し、現行品と比較して出力性能などを高めた。2017年10月から出荷を開始する。
サンテックパワージャパンはこのほど、メガソーラーなどの大規模発電設備や、工場屋根・商業施設などの非住宅向けの太陽光発電モジュール2製品を発表した。2017年10月からの出荷を予定している。
新製品は、産業向けに特化した325W(ワット)の大型モジュール「STP325-24/Vfw」(72セルタイプ)と、275Wの標準モジュール「STP275-20/Wfw」(60セルタイプ)の多結晶セルの2製品。どちらも集電性能を高める5本バスバーセルを採用した。これまでの4本バスバーセルを使った製品と比較し、バスバー同士の間隔が短縮され、集電時にセル内に流れる電荷ロスが減少することで出力が向上。現行品と比較して変換効率は0.5%、モジュール当たりの発電出力は10W向上した。25年間のモジュール出力保証と、12年間の製品瑕疵(かし)保証を無償で提供する。
さらに長期運用に必要な耐久性に関しても、3800Pa(パスカル)の風圧荷重と、5400Paの積雪荷重性能を提供する。端子ボックスの防水・防塵性能はIP68に対応する。
なお、外形寸法はSTP325-24/Vfwが1960×992×40mm、STP275-20/Wfwは1650×992×35mm。現行品とは大きさが異なるため、モジュール交換を行う際には寸法差に注意する必要があるとしている。
関連記事
- 投資ゼロで太陽光電力が使える、オフグリッド供給サービス登場
アイ・グリッド・ソリューションズと環境エネルギー投資は、建物屋根の遊休スペースに設置した太陽光発電設備の電力を、送電網を介さず建物側に供給する「オフグリッド電力供給サービス」を開始した。 - 太陽光発電に大影響、改正FIT法はどれほど理解されているのか
スマートジャパン編集部では太陽光発電に関わる事業者を対象に、2017年4月から施行された改正FIT法に関する読者調査を実施。今後の事業に大きな影響を与える改正FIT法についての理解度や、事業者側の抱く印象について調査した。 - 再生可能エネルギーで「100年企業」へ、サンテックパワーが新戦略
中国の大手太陽光パネルメーカーの日本法人サンテックパワージャパンが、新事業戦略を発表した。太陽光発電システムの開発および発電事業、運用保守事業などの既存事業を強化するとともに、トータルソリューション事業などの新事業を加える。再生可能エネルギーのトータルソリューション企業として「100年企業」を目指していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.