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カリフォルニア7カ所に水素ステーションを整備、燃料電池車の普及促進へ:電気自動車
シェルは米国カリフォルニア州北部の7カ所に水素ステーションを整備する。ホンダおよびトヨタの強力を得て実施するもので、燃料電池車の普及を支援する狙いだ。
石油化学メーカーのシェルは、ホンダとトヨタの協力のもと、燃料電池自動車(FVC)の普及に向け、米国・カリフォルニア州北部の7カ所に水素充填(てん)設備を導入する。2017年8月9日(現地時間)、同州のカリフォルニア・エネルギー委員会(California Energy Commission)が、合計で1636万2500ドルの補助金交付を正式に承認している。ホンダとトヨタは同水素充填設備の運営に対し、資金面での支援を行う。
水素充填設備は、サンフランシスコ市内に3カ所、バークレー、シトラス・ハイツ、サクラメント、ウォールナット・クリークの各市内に1カ所ずつ設置する予定。FCV利用者が、快適で簡単に利用できるよう、既存のシェルブランドのガソリンスタンド中に、戦略的に水素充填設備を設置する狙いだ。
カリフォルニア・エネルギー委員会は、エネルギー、大気環境や気候変動などの分野で州が掲げる目標を達成するため、年間最大1億ドルの補助金交付プログラムを通じて交通や燃料に関する技術革新を支援しており、今回の補助金交付もその一環となっている。
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