パネル単位で発電量を最大化、遠隔監視もできるパワーオプティマイザー:太陽光
ソーラーエッジテクノロジージャパンは「関西PV EXPO 2017」に出展。DC最適化パワーコンディショナー、パワーオプティマイザー、太陽光モジュールの遠隔モニタリングシステムを含む日本市場向けの製品群を出品した。
ソーラーエッジテクノロジージャパンは、このほどインテックス大阪(大阪市)で開催された「PV EXPO 2017 関西」で、DC最適化パワーコンディショナー、パワーオプティマイザー、太陽光モジュールの遠隔モニタリングシステムを含む日本市場向けの製品群を出品した。
日本市場でも販売を開始することとなったソーラーエッジのHD-Waveパワーコンディショナーは、同社の新しい電力変換アーキテクチャを採用しており、加重平均効率99%という高性能を誇っている。また、分散型スイッチングと先進のデジタル処理によって高解像度の正弦波を合成。これにより放熱が半減するため、従来型のソーラーエッジパワーコンディショナーに比べて、磁気部品が16分の1、冷却部品が5分の2に削減されることで、サイズ、重量の大幅な削減を実現した。5.5kWクラスのモデルで、体積14.7l、重量11.9kgとなっている。
パワーオプティマイザーは、は設置業者により各太陽電池モジュールに接続、もしくは、モジュール製造業者により従来型ジャンクションボックスの代わりに太陽電池モジュールに組み込まれるDC-DCコンバーター。太陽電池システムの各モジュールの最大電力点を常に個別に追従することで太陽光発電システムの発電量を増大させる。また、各モジュールのパフォーマンスを監視してそのデータをソーラーエッジモニタリングポータルに送信し、遠隔からのモニタリングを可能にする。これにより、高機能でコスト効率の高いモジュールレベルのメンテナンスを行うことが可能という。
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