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山口県萩市に21MWのメガソーラー完成、7730世帯分の電力に:太陽光
山口県萩市に京セラTCLソーラーのメガソーラーが完成。出力21.1MWで年間約2300万kWhの発電量を見込んでいる。
東京センチュリーと京セラが共同出資する京セラTCLソーラー(東京都千代田区)が、山口県萩市で建設を進めていた「山口・萩メガソーラー発電所」が完成し、このほど運転を開始した。
同発電所は、大幸牧場(埼玉県吉川市)が所有する約90万平方メートルの敷地に京セラ製太陽電池モジュール7万8144枚を設置したもので、総出力約21.1MW(メガワット)、年間予想発電量は約2300万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭約7730世帯分の年間電力消費量に相当する発電量だ。設計・施工は四電エンジニアリング(高松市)担当し、発電した電力の全量を中国電力へ売電する。
太陽電池総出力の規模では京セラTCLソーラーが手掛ける太陽光発電所の中で、「京都伏見メガソーラー発電所」(京都市伏見区、25.0MW)に次ぐ2番目の規模となる。
京セラTCLソーラーは、2012年8月の設立以来、同発電所を含めて全国で58カ所、合計約166.9MWの太陽光発電所を開設している。また、水上設置型ソーラーにも注力し、すでに5カ所が運転を開始した。千葉県市原市にある山倉ダムでは、日本最大(同社調べ)の水上設置型ソーラー発電所の建設が完了しており、2018年3月運転を始める予定だ。
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