岩手県で46.6MWのメガソーラー着工、1.7万世帯分を発電:太陽光
岩手県遠野市でソネディックスグループの46.6MWのメガソーラーの建設がスタート。2020年春の稼働を予定しており、1万7650世帯分の消費電力に相当する年間5万3000MWh(メガワット時)の電力を供給する計画だ。
NECネッツエスアイは、ソネディックス・ジャパン(東京都港区)およびソネディックスグループが投資する合同会社(Sun Station Hikari V GK)から岩手県における大規模太陽光発電所建設を受注し、このほど建設工事を開始した。
対象となる発電所は、岩手県遠野市に建設するもので、総開発面積は約100万平方メートル。設置する太陽光パネルは約10万枚強で、合計発電容量(定格発電出力)は46.6MW(メガワット)にのぼる。受注金額は、約117億円。
NECネッツエスアイは、同発電所建設に関わる設計・調達・施工(EPC)を受注し、完成は2020年春を予定している。同プロジェクトは商業運転開始後、1万7650世帯分の消費電力に相当する年間5万3000MWh(メガワット時)の電力を供給する計画だ。なお、ソネディックス・ジャパンおよびソネディックスグループは、今回のメガソーラーの開発に向け、SPC(特別目的会社)と三菱UFJ銀行との間で約139億円のノン・リコース融資契約を締結している。
同社では、太陽光発電所建設事業を注力分野の1つと位置付け、2016年には日本国内で58MW(受注金額:建設・保守合計で155億円)の大規模発電所建設を受注するなどの実績を持つ。
ソネディックス投資グループは、全世界で太陽光発電事業を推進している。現在イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、プエルトリコ、チリ、南アフリカそして日本などに600MW以上が稼働中。その他、数百MWの太陽光発電所を開発している。
ソネディックスの日本でのパートナー、ソネディックス・ジャパンは大規模太陽光発電事業の開発、管理、運営等の事業を展開する。同プロジェクトにより、ソネッディクス投資グループの日本における運転ならびに建設中のプロジェクトは169MWとなり、今後数年以内に発電能力を400MW以上の増加を目指している。
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