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日本の風力発電は1年で4.3%増加、風車は大型化の傾向に:自然エネルギー
NEDOが2017年度の日本における発電の導入実績を公表。累積の設備容量は前年度比4.3%増の約350万kWに増加した。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、国内の2018年3月末時点までの風力発電設備・導入実績を公表した。累積の設備容量は前年度比4.3%増の約350万kW(キロワット)、設置基数は同2.5%増の2253基となった。
今回の調査は電力会社への聞き取り調査によるもので、国内にある単機出力10kW以上かつ総出力20kW以上の系統連系済みの風力発電を対象としている。
2017年度単年で見た場合の導入量は約15.3万kW、63基で、前年度の約25万kW、120基を下回った。導入された風車を出力階層別でみると、全63基のうち52基が2000〜3000kWとなっている。3000kW以上も4基あり、2017年度に稼働した風車のほとんどが大型の機種だった。ここ数年の傾向から見ると、大型風車の採用は拡大傾向にある。
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