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物流施設の屋根に太陽光発電を建設、300世帯分を発電:太陽光
JAG国際エナジーが東京都江東区の物流施設の屋根に、太陽光発電所の建設を開始。出力0.9MWで、一般家庭300世帯分の年間電力消費量に相当する発電量を見込む。
日本アジアグループ傘下のJAG国際エナジーはこのほど、「新木場物流センターII」屋上で太陽光発電施設「新木場ソーラーウェイ」(東京都江東区)の建設を開始すると発表した。
新木場ソーラーウェイは、日本ロジスティクスファンドが実質所有する新木場物流センターIIの屋上にハンファQセルズジャパンの太陽光パネルを設置。出力約0.9MW(メガワット)で、一般家庭約300世帯分の年間電力消費量に相当する発電量を見込む。これにより、年間約500トンのCO2削減効果が見込まれるという。
発電した電力は全量を「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」を利用して東京電力パワーグリッドに売電する計画。EPC事業者は日本ベネックス(長崎県諫早市)。なお、同発電所は、東京都が進めている官民連携再生可能エネルギーファンド事業において投融資された案件となる。
日本アジアグループではFITを利用した売電事業と、太陽光発電所などの企画・開発や運営業務を行う受託事業などを、JAG国際エナジーを中心に展開している。売電事業では、2018年に入り、宮城県名取市(2018年3月完成、出力26.3MW)、北海道湧別町(2018年1月完成、出力1.9MW)、北海道佐呂間町(2018年3月完成、出力1.4MW)などの太陽光発電所が新たに稼働し、稼働済みの発電所は65カ所、合計で155.4MWを超える規模となっている。
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