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工場の副生水素を住宅へ、北九州で「水素タウン」実証:電力供給サービス
岩谷産業と北九州市が「北九州水素タウン実証・PR事業」を開始。工場で発生した副生水素をパイプラインで住宅などに供給して、燃料電池システムの燃料などとして活用する。
岩谷産業は北九州市とともに、「北九州水素タウン実証・PR事業」を実施し、水素センサーの開発や、純水素型燃料電池の耐久性の検証など、新たな水素関連技術の開発・検証を進めている。同事業の実施にあたり、北九州水素タウンの再稼働に向けた準備を行ってきたが、安全性などの確認が完了したため、2018年7月5日から実証事業をスタートした。
同事業では、1.2km(キロメートル)に及ぶ大規模なパイプラインによる一般家庭への水素供給設備を、水素ビジネスに乗り出す企業などの実証フィールドとして提供することで、新たな水素関連技術の開発や検証を行う。水素は隣接する新日鉄住金「八幡製鉄所」から発生する副生水素を利用し、水素タウン内のエコハウスおよび集合住宅に設置した純水素型燃料電池でエネルギー供給を行う。
同事業で、岩谷産業は所有するパイプラインや燃料電池の管理および安全対策の検証を、北九州市は事業全体の統括・調整とPRを担当する。
同事業での実証内容(検討含む)は、コスト削減につながる安全な未付臭水素供給および水素センサーの開発、純水素型燃料電池耐久性の検証、水素を含むエネルギーマネジメント手法の構築などに及ぶ。
岩谷産業は、現在、水素ステーションの整備を進めるとともに、CO2フリー水素の利活用に関するさまざまな実証事業に参画しており、引き続き、水素エネルギー社会の早期実現に向けて、積極的に役割を果たす方針だ。
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