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国内最大級のバイオマス専焼発電所、大阪ガスが千葉県に:自然エネルギー
大阪ガスが千葉県袖ケ浦市にバイオマス専焼発電所の建設を決定。出力は7.5万kWで、年間発電量は523万kWhを見込んでいる。
大阪ガスと同社の100%子会社であるガスアンドパワー(大阪市、G&P)は、千葉県袖ケ浦市で、国内最大級となる発電容量7.5万kW(キロワットの)のバイオマス専焼の発電所を建設すると発表した。
このプロジェクトは、Daigasグループでは、名古屋発電所・名古屋第二発電所(愛知県武豊町)、市原バイオマス発電所(千葉県市原市、建設中)、松阪木質バイオマス発電所(三重県松阪市)に続く5カ所目のバイオマス発電事業への参画となり、Daigasグループが単独で開発・運営するものとしては初のプロジェクトとなる。
プロジェクトでは、事業運営会社である「袖ケ浦バイオマス発電」(大阪市、運転開始時に建設予定地に移転予定)が、旭化成の千葉工場内(千葉県袖ケ浦市)にバイオマス専焼の発電所を建設。発電所の運転開始は2022年7月の予定で、年間発電量は523百万kWh(キロワット時)を見込んでいる。
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