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九州電力が太陽光発電の出力制御を決定、10月13日に43万kWが対象:太陽光
九州電力が離島以外では国内初となる再生可能エネルギー電源への出力制御を指示。10月13日に、43万kWの再生性可能エネルギー電源を対象に出力制御を実施する。
九州電力は2018年10月12日16時頃、翌日13日に九州本土において、再生可能エネルギー電源の出力制御を指示したことを明らかにした。離島を除くと、出力制御が指示されたのは今回が初の例となる。
出力制御の対象期間は、10月13日の午前9時〜16時。太陽光発電などの再生可能エネルギー電源の出力制御量は、43万kWを想定しているという。これは九州電力管内の系統に接続されている再生可能エネルギー電源の約7%に相当する。
九州電力は出力制御の見通しを、同社のWebサイト上で公表している。その情報によると、10月14日についても、本土で出力制御を指示する可能性があるとしている。
九州エリアでは同年10月1日に、電力広域的運営推進機関を通して、九州内の太陽光発電所で発電した電力を、中国以東のエリアへ送電する「長周期広域周波数調整」を実施し、電力網のバランスを維持していた。しかし、気温の低下により空調の稼働率が下がり、電力需要のさらなる減少が見込まれるため、10月13〜14日にかけて、太陽光発電などに対する出力制御を行う可能性があるとの見通しを公表していた。
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