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中電が家庭向けIoTサービスを実証、「おうちコネクト」のリリースに向け:スマートホーム
中部電力が家庭向けIoTサービス「おうちコネクト」の実証実験に着手。スマートフォンから住宅のさまざまな情報を確認できるサービスで、正式なサービス展開に向けて通信技術やサービスの利便性などを検証する。
中部電力は2018年10月、同月上旬から自宅の電力使用状況や、温度、室内の画像などの暮らしに関する情報を確認できるサービス「おうちコネクト」の実証実験を開始すると発表した。
「おうちコネクト」は、同社とインターネットイニシアティブ(IIJ)が共同で設立したネコリコ(東京都千代田区)が提供するIoTプラットフォーム「necolico HOME +(ネコリコホームプラス)」を活用して開発する、家庭向けIoTサービス。環境センサーやカメラなどのデバイスと、それらのデータを収集するIoTゲートウェイを自宅に設置することで、リアルタイムで、スマートメーターの電力情報、部屋の温度、湿度、室内の画像などを、LINEを通じて確認できる。室内の状況をいつでもどこからでも確認できることから、省エネや留守中の子供やペットの見守りおよび防犯など、さまざまな用途で活用可能という。
また、同サービスは同年7月から販売開始している「ここリモ」と連携可能。これはLINEを通じて、外出先からエアコンなどの家電を操作することもできるサービス。また、食事の写真をLINEに送信するだけで、カロリー情報を確認できる機能なども提供している。
今回の実証実験では、「おうちコネクト」を実際に利用することで、通信技術やサービスの利便性などを検証し、正式なサービス展開に向けた開発を進める。
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