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“卒FIT太陽光”の余剰電力でVPP構築、リミックスポイントとIBM:太陽光
リミックスポイントが住宅の“卒FIT太陽光”のアグリゲート事業に参入。日本IBMの支援を受け、新しい再生可能エネルギー取り引きのスキームの構築を目指すという。
リミックスポイント(東京都港区)は2018年11月15日、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」の買い取り期間が終了した“卒FIT太陽光”の余剰電力を集約・活用する、新しいエネルギー管理サービスの策定を開始したと発表した。日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の支援のもと、リミックスポイントが持つ電力小売事業と仮想通貨関連のブロックチェーン技術に関する知見を生かし、新しい再生可能エネルギー取り引きのスキームを検討する。
2019年秋から2023年までに約165万件、670万kW(キロワット)の卒FIT太陽光が登場すると見込まれており、その余剰電力を活用するサービスに大きな注目が集まっている。
リミックスポイントでは、同社が住宅太陽光の余剰電力を取りまとめるアグリゲーターとなり、仮想発電所(VPP)を設けて、一般家庭や電力需要家、アグリゲーター、太陽光発電メーカー、蓄電池メーカー、自動車メーカーなどを巻き込んだ「エネルギーコンソーシアム」を構築し、新たなエネルギー・ビジネスの創造を目指すという。
なお、支援を行うIBMは、オーストラリアやカナダでブロックチェーンを活用した電力取引プラットフォーム構築支援の実績がある。
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