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太陽光の“発電事業者”による新団体「ASPEn」誕生、その設立の狙いとは?:自然エネルギー(4/4 ページ)
再生可能エネルギーの主力電源化がうたわれる一方で、太陽光発電には社会との共生など新たな課題も顕在化してきている。こうしたなか、中小規模の発電事業者を中心とする全国組織「一般社団法人太陽光発電事業者連盟(ASPEn/アスペン)」が誕生。発電事業者による組織を立ち上げた狙いとは? 設立シンポジウムの様子をレポートする。
ASPEnの主な活動は?
ASPEnが掲げる主な活動は以下の通り。今後、同連盟の取り組みがどのような実を結ぶか、注目されるところだ。
1.総会及び地域支部会開催
- 総会では講演を中心に、年内の成果発表などを行う。
- 全国を北日本、関東、東海・中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄の6つのエリアに分け、各エリアにて支部会を開催。
- 希望に応じてメーカー・施工業者・研究者など講師を招き、セミナーを行い、高い技能と知識の獲得・共有を目指す。
2.教育訓練
- 会員に対して、セミナーや公園を中心に、太陽光発電事業に係る学習・訓練の場づくりを行う。
- FITの価格改定など時々に応じて、ホットな話題に対して、適切に対処できるよう情報会得の場づくりを行う。
3.告知活動
- セミナー、広報活動、Webメディアなどを通じて、常時、業界内の動向や太陽光発電全般について情報共有していくことで、業界自体のイメージアップや認知度向上に努める。
4.自主点検活動
- 各地域の発電所が安全に運転を行っているかをチェックする。
- 相談があった会員の発電所や報告のあった非会員の発電所について、その検証と改善を促す。
- 太陽光発電事業者の自主的活動で、インフラとしての太陽光発電所の運営を確立する。
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