ニュース
低圧電力の新電力シェア11%を超える、スイッチング件数は20%を突破:電力供給サービス
一般家庭向け電力(低圧)のスイッチング件数が2018年9月時点で約1284万件に達し、スイッチング率は20.5%となった。販売量ベースで見た低圧電力の新電力シェアは11%を超えた。
電力・ガス取引監視等委員会は2018年12月14日、一般家庭向け電力(低圧)のスイッチング件数が同年9月時点で約1284万件に達し、スイッチング率は20.5%になったと発表した。内訳は、みなし小売電気事業者(旧一般電気事業者)から新電力へのスイッチング件数が約795万件(12.7%)で、みなし小売電気事業者内のスイッチング件数(事業者内)が約489万件(7.8%)となっている。
エリアごとのスイッチング件数を見ると、都市部を中心に切り替えが進んでいる事がわかる。各エリアでのスイッチング率(契約口数ベース)は2018年9月末時点で、北海道エリア13.9%、東北エリア8.2%、東京電力パワーグリッドエリア22.5%、中部エリア29.0%、北陸エリア7.2%、関西エリア26.1%、中国エリア18.2%、四国エリア14.1%、九州エリア16.1%、沖縄エリア0.4%となっている。
2016年4月以降、小売市場における新電力のシェアは着実に増加しており、2018年9月時点の販売電力量ベースでは、約14.1%となっている。電圧別には、特高・高圧分野に占める新電力シェアは約15.5%、低圧分野に占める新電力シェアは約11.7%となっている。2018年3月時点における低圧分野の新電力シェアは約8.3%で、今回10%を超えた。
関連記事
- 変化する消費と社会、「共感の時代」に求められるエネルギー事業とは何か
電力・ガスの自由化が始まった日本で、今後のエネルギーを基軸とした社会イノベーションのシナリオを考察する本連載。最終回となる本稿では、小売領域に起こり得る今後の市場変化と、その先にあるイノベーションのシナリオについて解説する。 - エネルギーが都市にもたらすイノベーション、3つのモデルから考える
電力・ガスの自由化が始まった日本。今後、エネルギーを基軸に社会に対してどういったイノベーションを創出していくかに注目が集まっている。本連載ではこうしたイノベーションの創出に向け、エネルギー供給の前提となる現在の社会インフラの課題、さらには配電・小売り領域の将来シナリオについて解説する。 - 新電力は2年で倍増、電力販売実績があるのは73.6%
帝国データバンクが小売電気事業者に関する調査結果を発表。新電力の数は電力自由化がスタートした2016年4月から倍増し500社を突破した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.