蓄電池の購入を検討する理由、第1位は「太陽光のFIT期間が終了するため」:太陽光
グッドフェローズが同社の蓄電池の見積もりサイトを利用するユーザーに緊急アンケート調査を実施。蓄蓄電池の導入を検討した理由の第1位は、「太陽光発電の固定価格買取期間(FIT期間)が終了するため」だったという。
グッドフェローズ(東京都品川区)は、同社の蓄電池一括見積もりサイト「タイナビ蓄電池」の利用者数が2018年9月以降2倍以上に急増していることを受け、「タイナビ蓄電池の利用に関するアンケート調査」を実施した。同サイトのユーザー150人を対象に電話調査を行ったことで、その結果、蓄蓄電池の導入を検討した理由について、46%が「太陽光発電の固定価格買取期間(FIT期間)が終了するため」と回答した。
太陽光発電を設置している人と設置していない人の蓄電池の検討理由を比較したところ、太陽光発電を設置している人が蓄電池を検討する理由として、「太陽光発電のFIT期間が終了するため」(53%)、「訪問販売が来たため」(11%)、「地震や台風などの災害で不安を感じたため」(6%)などを挙げた。一方、太陽光発電を設置していない人は、「地震や台風などの災害で不安を感じたため」(37%)、「太陽光発電を導入予定のため」(16%)などの回答が上位となった。
家庭の太陽光発電で発電した電気は、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」に基づく売電価格で10年間買い取ってもらえることが定められている。そのため、2019年秋ごろからFITの買い取り期間が満了となる住宅太陽光ユーザーが登場しはじめる。経済産業省によると、その件数は2019年だけで55万件以上にのぼり、その後毎年20万件ずつ増えていくと予測されている。
今回の調査結果からは、太陽光発電を設置している人が1年後に迎えるFIT期間の終了を前に発電した電気の使い方を模索していることがわかり、国の施策に対する影響を受けていることが見受けられるという。また、アンケートの結果として2番目に多かった「訪問販売が来たため」という回答を見ても、FITの満期まで1年未満となる中、事業者側が営業を強化していることがうかがえるとしている。
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