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EVに太陽光の余剰電力を自動充電、パナソニックが6kW対応の新型充電器:電気自動車
パナソニックが「AI・スマート住宅 EXPO」で2019年発売予定の新しい住宅向けEV充電器を披露。6kW充電に対応する他、同社のHEMSと連携し、太陽光の余剰電力を自動充電する機能を搭載するのが特徴だ。
パナソニックは「AI・スマート住宅 EXPO」(「住宅・ビル・施設Week」内、東京ビッグサイト、2018年12月12〜14日)に出展し、2019年に発売予定の住宅向け電気自動車(EV)充電器「ELSEEV hekia S」を披露した。出力6kWに対応する他、同社のHEMSを通じて住宅太陽光発電と連携できるのが特徴だ。
ELSEEV hekia Sは住宅向けのEV用充電設備で、壁面設置型とスタンド型を展開予定。これまで展開してきた家庭向け普通充電器は3kWだったが、新型モデルは最大6kWで充電できる。
さらにパナソニックが展開しているHEMS「AiSEG2」との連携機能を備える。これにより、住宅の太陽光発電設備の余剰電力を、EV充電用の電力として効率よく活用できるという。具体的には、AiSEG2に搭載したAI(人工知能)が翌日の天気予報などから、翌日の発電量と家庭での使用電力量を判断。余剰電力が見込まれる場合、前日の深夜から朝にかけては安価な深夜電力で充電を行い、残りの空き容量に対し、日中に生まれる太陽光発電の余剰電力を充電するといった制御を自動で行うという。
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