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水道の検針もスマート化、電力・ガスとセットの遠隔検針を実証:IT活用
中部電力らは浜松市で電力とガス、水道の使用量データを遠隔収集する実証実験を開始。実際の戸建住宅に専用機器を設置し、複数のインフラ情報を一元的に収集・管理するシステムの構築・検証を行う。
浜松市、中部電力、サーラグループの中部ガスおよびガステックサービスと三菱商事は、2019年2月まで、中部電力の電力スマートメーター通信システムを活用した電力・水道・ガスの使用量データの遠隔収集に関する実証実験を浜松市内で実施している。
同実証実験では、スマート事業の取り組みの根幹となる地域内の電力・水道・ガスの使用量データの収集に関して、低コストかつ効率的な通信ネットワークの構築の実現を目的に、浜松市内の戸建住宅(実験対象5戸)に設置した、電力・水道・都市ガス・LPガスの各メーターのデータなどを、一元的に収集・管理するシステムの構築・検証を行う。
具体的な検証項目は水道・ガスメーター間の電波伝搬検証、電力・水道・ガスを組み合わせた新たなデータ利活用検討、水道・ガス事業体における検針業務への適合検討(水道・ガスメーターのデータ収集・制御におけるレスポンスの評価など)となっている。
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