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太陽光のFIT価格はついに14円台に、第3回の入札結果を公表:太陽光
2MW以上の太陽光発対象に、FITの買い取り価格を決める第3回の入札結果が公表された。最低落札価格は14.25円/kWhで、ついに14円台に突入している。
低炭素投資促進機構は2018年12月18日、太陽光発電の第3回入札結果を公表した。落札件数は合計7件で、募集容量196.96MW(メガワット)全てが落札されている。最低落札価格は14.25円/kWh(キロワット時)だった。
2017年度から2MW(メガワット)以上の太陽光発電を対象に、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」に基づく買い取り価格の決定に入札制度が導入された。第2回入札から上限価格は非公開で行われ、入札後に公開される仕組みになっている。第2回の上限価格は15.50円/kWhだったが、全ての入札がこの価格を上回るものだったため、落札件数はゼロだった。
公表された第3回の上限価格は、前回と同様に15.50円/kWhで据え置きとなった。入札参加資格の審査のために提出された事業計画数の合計は38件で、実際の入札は16件あった。これら16件の事業計画における発電設備の出力合計は約307MWで、募集容量を上回った。
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