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太陽光関連企業の倒産、2018年は過去最高を更新:太陽光
帝国データバンクは太陽光関連企業の2018年における倒産動向調査の結果を発表。2018年に倒産した太陽光関連企業は95件で過去最高となった。
帝国データバンクは2019年1月9日、太陽光関連企業の2018年における倒産動向調査の結果を発表。2018年に倒産した太陽光関連企業は95件で過去最多を更新した。
2018年の倒産件数95件は、前年の88件から8.0%増で、前年増はこれで5年連続となる。なお、2018年上半期(1〜6月)の倒産件数は44件だった。これは前年同期比12.0%減で、2017年下半期(7〜12月)の13.6%減に続く2桁の減少であったため、倒産の増加は底打ちという見方もあった。しかし、2018年下期に上期を上回る51件の倒産があり、年間では過去最高を更新する結果となった。
95件全ての負債総額は240億1300万円で、こちらは前年比20.6%の減少となっている。倒産理由の内訳は、破産が88件、特別清算が3件、民事再生法が4件。地域別では関東の33件が最も多く、中部が22件、近畿が17件と続く。
なお、帝国データバンクが2006年から2018年までに発生した倒産件数の累計は383件。倒産理由の内訳は破産が 93.7%、特別清算が3.1%、民事再生法が3.1%で、地域別では関東が最も多い36.6%、中部が18.3%、近畿が 14.9%と続いている。
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