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「変なホテル」にペロブスカイト太陽電池、ハウステンボスが導入:太陽光
ハウステンボスが「変なホテル」(福岡市)の新棟にフィルム型のペロブスカイト電池を導入。看板照明用の電源として活用する計画だ。
ハウステンボス(長崎県佐世保市)は、2015年7月に営業を開始した「変なホテル ハウステンボス」(福岡市)の第3期棟「サウスアーム」が2019年12月にオープンしたと発表した。敷地内には次世代太陽電池として注目されている、ペロブスカイト太陽電池を導入している。
ハウステンボスは、生産性の高いホテルを実現することなどを目指し、ロボットによる接客や、建設コストの削減につながる工法の導入、省エネルギー化になどに取り組んできた。また、「変なバー」や「スマート・コンビニ」など、ユニークな館内施設の充実にも取り組んでいる。
今回、完成した3期棟では、ハウステンボスのホテルで初となる和室をコンセプトにした客室を設けた。さらに、看板照明用の電源として、ポーランドのが開発したフィルム型のペロブスカイト太陽電池を導入。72枚を透明素材の壁に挟み込んだ設備で、敷地内に設置した。出力は15W。Saule Technologies社のペロブスカイト太陽電池は、類似製品と比較してフィルムの透明度が高い点が特徴という。
ハウステンボスではこの福岡市の変なホテルに、太陽光発電システムの他、水素製造システムも導入している。第2期棟に東芝の自立型水素エネルギー供給システム「H2One」を導入しており、1年を通じて水と太陽光のみで客室12室分の電力を自給自足できるという。
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