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新電力が地域の太陽光から電力調達、再生可能エネルギーの地産地消を加速:自然エネルギー
地域新電力の亀岡ふるさとエナジー(京都府亀岡市)は、市内のメガソーラーから電力調達を開始。これにより供給する電力の約60%を亀岡市内で発電された再生可能エネルギーで賄えるという。
地域新電力の(京都府亀岡市)は2019年1月21日、同年1月1日から市内にあるメガソーラーで発電した電力を調達すると発表した。京セラTCLソーラー合同会社(東京都千代田区)が京阪メガソーラー(京都府亀岡市)と共同で企画・開発した「京都・亀岡メガソーラー発電所」から調達するもので、エネルギーの地産地消に貢献するとしている。
亀岡ふるさとエナジーは2018年11月に設立された地域新電力。亀岡市が50%、パシフィックパワー(東京都千代田区)が28.7%、亀岡商工会議所と京都銀行が各5%、京都中央信用金庫と京都北都信用金庫が各3.75%の比率で出資している。資本金は800万円。
同社は市内の公共施設を中心に約50施設、契約規模にして約3000kW(キロワット)に対して電力を供給している。今回、京都・亀岡メガソーラー発電所と契約を結んだことで、供給する電力の約60%を亀岡市内で発電された再生可能エネルギーで賄える。
なお、京都・亀岡メガソーラー発電所は、東京センチュリー(東京都千代田区)が81%、京セラが19%出資して設立した京セラTCLソーラー合同会社と、京阪メガソーラーが企画・開発を行った。出力は3MW(メガワット)で、2018年の年間発電量は約3890MWh(メガワット時)。
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