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卒FIT太陽光の買い取り、昭和シェルとソーラーフロンティアが価格を公表:太陽光
昭和シェル石油とソーラーフロンティアが、“卒FIT”を迎える住宅太陽光発電向けの余剰電力買取サービスについて事前登録受け付けを開始。買取単価は九州エリアで7.5円/kWh、それ以外のエリアは8.5円/kWhに設定した。
昭和シェル石油とソーラーフロンティアは“卒FIT”を迎える住宅太陽光発電向けの余剰電力買取サービスについて、2019年2月28日から専用Webサイトを通じて事前登録受け付けを開始した。
2019年11月以降、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」に基づく電力の買取期間が満了となる住宅用太陽光発電が登場し始める。これに向け、既に大手電力会社がFIT終了後の余剰電力買い取りを表明している他、新電力も続々と“卒FIT太陽光”ビジネスへの参入を表明している。
こうした“卒FIT太陽光”の買い取りサービスで注目されるのが、各社が設定する買取単価だ。昭和シェル石油とソーラーフロンティアは、沖縄と離島を除く全国を対象とし、買取単価は九州エリアで7.5円/kWh(キロワット時)、それ以外のエリアは8.5円/kWhとした。2019年11月〜2020年12月までの単価としており、それ以降は見直される可能性もある。
なお、昭和シェル石油は卒FIT太陽光から調達した電力を活用する、「低CO2電力プラン」を販売する計画だ。
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