東京電力の太陽光発電所、アドラーソーラーワークスがIVカーブ測定とEL検査を実施:太陽光
太陽光発電所の運営・保守関連事業などを行うアドラーソーラーワークス(横浜市)は、東京電力ホールディングスが所有する川崎市内の2カ所の太陽光発電所で、IVカーブ特性測定と、EL(エレクトロルミネセンス)検査を受託した。
太陽光発電所の運営・保守関連事業などを行うアドラーソーラーワークス(横浜市)は、東京電力ホールディングスの所有する「浮島太陽光発電所」および「扇島太陽光発電所」(川崎市)で、PVテストカーを用いたIV(電圧電流特性曲線)カーブ特性測定と、EL(エレクトロルミネセンス)検査を受託した。
浮島太陽光発電所(系統連系2011年8月、容量7MW)では同社のPVテストカーにより、目視検査で発見された破損している太陽電池モジュールのEL検査・IVカーブ特性測定を行い、クラックが出力にどのように影響しているかについて確認した。
また、扇島発電所(同2011年12月、13MW)でも、浮島発電所と同様に破損した太陽電池モジュールを中心にEL検査・IVカーブ特性測定を実施し、クラックが出力にどのように影響しているかについて確認した。加えて、太陽電池モジュールの汚れが出力にどの程度影響を及ぼしているのかついて、洗浄前後で出力を測定し、比較を行っている。
IVカーブ(電圧電流特性曲線)測定は、太陽電池ストリングおよびモジュールの特性変化の把握に有効とされている検査手法。EL(エレクトロルミネセンス)検査は、太陽電池に電界を印加し、半導体内に入った電子と正孔が再結合して発光したものを撮影して、その画像を分析する検査手法。外観から判断できないが、発電量の低下につながる可能性があるセルの小さなクラック(亀裂)や、インターコネクターの断線・接続不良などを発見できる。
東京電力ホールディングスでは、今回の検査結果を今後の発電所の適切な運用に役立てる方針だ。
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