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東京ガスも卒FIT太陽光を買い取り、最大で東電より2円高く:太陽光
東京ガスが卒FITを迎える住宅太陽光発電ユーザーに向けた余剰電力買取サービスの価格を発表。最大の買取単価を10.5円/kWhに設定した。
東京ガスは2019年7月1日、「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」が満了になる住宅太陽光発電ユーザーに向けた、余剰電力の買取価格を公表した。買取単価は税込みで9.5円/kWh(キロワット時)、同社と電気の契約を行っている場合はさらに高い同10.5円/kWhで買い取りを行う。同日より事前の申し込み受付を開始した。
余剰電力の買取サービスの対象は、FITによる余剰電力の買い取りが満了となる10kW未満の太陽光発電ユーザー。対象エリアは栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)で、島しょ地域は除く。なお、9.5円/kWhの買い取りプランについては、サービス対象エリアであれば誰でも申し込み可能とした。
東京ガスは今後、今回の卒FIT太陽光向けの余剰電力買い取りサービスを皮切りに、太陽光発電設備の維持管理や太陽光発電の電力を効率的に利用できる自家消費用商品導入サポートなど、付加価値サービスの拡充を検討する。さらに将来的に、バーチャルパワープラント(VPP、仮想発電所)の構築や、個人間での電力取引サービスの提供なども検討するとしている。
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