再エネをオークション形式で“マッチング”、丸紅がプラットフォーム開発に参入:エネルギー管理
丸紅が再生可能エネルギーを売買するためのオークションプラットフォームを開発するリトアニアのスタートアップ企業と普通株転換権付融資拠出についての契約を締結。
丸紅は2019年7月、再生可能エネルギーを売買するためのオークションプラットフォームを開発するWePower UAB社(リトアニア・ヴィリニュス)との間で、普通株転換権付融資拠出に関わる契約書を締結したと発表した。
WePower社は、2017年にリトアニアで設立されたスタートアップ企業であり、ブロックチェーン技術を活用し、再生可能エネルギーの調達を望む法人消費顧客と、再生可能エネルギー発電事業者をオークション形式でマッチングすることにより、容易に電力売買契約の締結を可能とするプラットフォームを開発している。
現状は契約締結までにさまざまな手続きを経るため、長い時間と弁護士費用などのコストが発生するが、このプラットフォームにより、法人消費顧客は電力消費量の多寡に関わらず、短期間で安価な再生可能エネルギーを調達でき、また、将来的な需要変動時に購入した余剰分を売却するなど、より柔軟な電力調達が可能になる。一方、発電事業者は、固定価格買取制度などの再生可能エネルギー振興策に代わる、安定した収入を確保することが可能としている。
現在、WePower社は、多数の再生可能エネルギー案件の開発が見込まれる豪州での事業化に注力しているが、今後は豪州以外の地域へのビジネス拡大も検討している。丸紅は、世界各国に有する発電事業や電力小売事業、電力業界・市場に関する知見を活用し、WePower社のビジネスモデルの世界展開を後押しすることで、再生可能エネルギーの普及に貢献することを目指す。
今後も丸紅は、電力分野における新サービスの展開に向けて、スタートアップ企業との連携を積極的に検討する方針だ。
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