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太陽光の環境価値をブロックチェーンで取引、イオンと関電らが実証実験:エネルギー管理
イオン、関西電力らは、V2H・EV充電器を活用したVPP実証およびブロックチェーン技術を活用した環境価値取引実証を開始した。2020年3月までの実証期間を予定する。
イオン、イオンモール、関西電力、エネゲートおよび堺市は2019年7月25日、V2H(充放電器)・EV(電気自動車)充電器を活用したバーチャルパワープラント実証(以下、VPP実証)とブロックチェーン技術を活用した環境価値取引実証(以下、BC実証)を開始したと発表した。2020年3月までの実証期間を予定する。
VPP実証では、イオンモール堺鉄砲町の来客用駐車場にV2H・EV充電器を2台ずつ設置し、堺市内のEV所有者を対象としたモニターを募集する。モニターが来店時に充電器を制御して充放電を行うことで、EVをVPPに活用する実証を行う。
BC実証では、関西電力技術研究所巽実験センターの太陽光パネルで発電した電気を、関西電力およびエネゲートの社有EVに充電し、ブロックチェーン技術を用いて系統電力と識別して充電量を管理する。社有EVをイオンモール堺鉄砲町に移して放電する際に太陽光発電由来の放電量を把握することにより、環境価値取引実証を行う。
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