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電力事業者の新設法人数、2018年は2年ぶりの前年割れ 太陽光も減少:太陽光
東京商工リサーチは、国内の電力事業者の新設法人に関する調査結果を発表した。2018年に新たに設立された法人12万8610社のうち、電力事業者は1733社で2年ぶりの前年割れとなった。
東京商工リサーチは2019年8月23日、国内の電力事業者の新設法人に関する調査結果を発表した。2018年1〜12月に新たに設立された法人12万8610社(前年比では2.7%減)のうち、電力事業者は1733社で同12.9%減となった。
電力事業者の新設法人が前年割れとなったのは2年ぶりのことで、鈍化が浮き彫りとなった。1733社のうち太陽光関連の新設法人は1113社(同3.3%減)で、こちらも2年ぶりに減少。風力は234社(同25.4%減)、バイオは129社(同30.6%減)となっている。唯一前年を上回ったのがガスで、26件(同4.0%増)となった。
資本金別では、1000万円未満(その他を除く)が1570社で、全体の90.5%を占めた。そのうち100万円未満が779社となっている。また法人格別では、合同会社が1042社で、前年比では12.5%減となったものの、全体の約6割を占め最多。次いで株式会社が646社で同11.8%減、一般社団法人が36社で同14.2%減となっている。
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