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IIJがテスラの蓄電池をデータセンターに導入、空調コストの削減に活用:エネルギー管理
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、白井データセンターキャンパスに米Tesla製の産業用リチウムイオン蓄電池「Powerpack」を導入し、2019年11月1日より稼働を開始した。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は千葉県白井市の白井データセンターキャンパスに、米Tesla(テスラ)製の産業用リチウムイオン蓄電池「Powerpack」を導入し、2019年11月1日から稼働を開始した。
テスラのPowerpackは、バッテリーの運転制御機能を備えた、公共電力および企業向けの産業用リチウムイオン蓄電システム。今回、白井データセンターキャンパスでは、三相400V、出力436kW(キロワット)、容量696kWh(キロワット時)のPowerpackを導入した。
エネルギーマネジメント機能を持つリチウムイオン蓄電池を用いて空調電力のピークカットとピークシフトを行い、空調設備のピーク電力を約15%減少させることを目標とする。
白井データセンターキャンパスは電力利用効率の最適化が図られており、これまでもエネルギー効率の高い外気冷却空調やAIによる空調制御など最新の省エネ技術が導入されている。今回はリチウムイオン蓄電池導入によりピークカットを行うことで、特に夏季の電力需要を平準化する。
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