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節電要請に応じるとインセンティブ、福島県でブロックチェーンを活用した模擬DR実証:自然エネルギー
日本エンタープライズのグループ会社の会津ラボは、再エネ普及を目的としたブロックチェーン技術を活用する模擬デマンドレスポンスの実証実験を福島県内で開始した。
日本エンタープライズのグループ会社の会津ラボは2020年1月10日、ブロックチェーン技術を活用する再生可能エネルギー普及に向けた「模擬DR(デマンドレスポンス)実証実験」を、2019年12月から福島県内で開始したと発表した。
同プロジェクトは、福島県による「再生可能エネルギー関連技術実証研究支援事業」に採択されている。会津ラボはエナリスとともに2017〜2019年度までの毎年、同事業の採択を受けながら、3年ほど実証実験を続けてきた。
今回、福島県内を始めとした一般家庭約300世帯に「SMART PLUG(スマートプラグ)」を約1500個配布する。SMART PLUGは、コンセントに接続した電気機器の消費電力量を計測可能な装置。専用のスマートフォンアプリを通じて節電要請を行い、節電状況に応じて付与するインセンティブ効果や、消費電力の記録・分析から得られる効果の検証を行い、DRの有効性を測る。
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