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「びっくりドンキー」が再エネ100%電力を活用、アーバンエナジーが電力供給:自然エネルギー
JFEエンジニアリングの100%子会社であるアーバンエナジーが、アレフが経営する「びっくりドンキー」稲毛海岸店および同社経営の食品加工工場に再エネ比率100%の「ゼロエミプラン」の供給を開始した。
JFEエンジニアリングが100%出資する新電力会社のアーバンエナジーは2020年2月4日、アレフが経営するハンバーグレストラン「びっくりドンキー」稲毛海岸店および同社経営の食品加工工場(埼玉県久喜市)に「ゼロエミプラン」の電力供給を開始したと発表した。
今回採用されたゼロエミプランは、再生可能エネルギー比率が100%で、CO2排出係数がゼロの電力を需要家に提供するもの。この電力メニューは、価格のみでなく環境価値も重視する企業や団体を対象にしている。
アレフは、びっくりドンキーをはじめとするレストランチェーン店を経営する大手外食事業会社。同社は、持続可能な社会の実現を目指し、食品加工製造販売業やフランチャイズ事業などを行っている。自社で発生する食品残渣(ざんさ)の発生抑制に取り組み、発生分については、各店舗で生ごみ処理機による堆肥化や、バイオガス発電を行うなど、資源の有効利用を図っている。
アーバンエナジーは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス(専焼、廃棄物)などの再生可能エネルギー発電で、全調達電力量のおよそ40%を賄っている。ゼロエミプランはこうした同社の高い再生可能エネルギー取扱比率を生かしたものである。今回の採用にあたっては、アーバンエナジーの再生可能エネルギーを重視する電源構成などが高く評価されたとしている。
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