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ソーラーシェアリング用架台を新開発、大型農機や傾斜地への設置に対応:太陽光
千葉エコ・エネルギーとクリーンエナジージャパンがソーラーシェアリング用の架台を新開発。一本足の支柱とすることで、これまで課題だった、傾斜地での作業や、大型農機・ドローンの利用にも対応できるという。
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業を手掛ける千葉エコ・エネルギーとクリーンエナジージャパンは2020年3月、傾斜地での作業や、大型農機が使用しやすいソーラーシェアリング用の架台を開発したと発表した。
これまでのソーラーシェアリングでは、藤棚式やアレイ式など架台が一体となる構造が主流だったため、発電所の設計自由度が低く、さらに大型農機が使えないといった課題があった。その結果、大規模農地での設置が非効率、傾斜地に設置できないといった問題があったという。
新たに開発した架台は1本足の支柱とすることで、架台設置の自由度向上。支柱が一本足であることで農業機械が入れないスペースがなくなり、大型農機の利用、果樹園や牧草地といった傾斜地への設置、ドローンや自動農機の利用が可能にるとしている。また、一般的なアレイ式架台にも近い構造になったことで、資材や施工コストの削減も期待できるという。
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