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シャープが卒FIT太陽光の買取価格を値上げ、9エリアで「業界最高水準」:太陽光
シャープエネルギーソリューションが“卒FIT太陽光”の余剰電力買取サービス「SHARPプラン」について、同年4月検針分から買取単価を引き上げると発表。九州を除く国内9エリアで業界最高水準に設定した。
シャープエネルギーソリューションは2020年3月19日、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」の買取期間が終了した“卒FIT太陽光”の余剰電力買取サービス「SHARPプラン」について、同年4月検針分から買取単価を引き上げると発表した。
SHARPプランは、同社が丸紅ソーラートレーディングとの協業で提供している卒FIT太陽光サービス。今回設定した新たな単価は、北海道電力管内が11.0円/kWh(従来単価+0.4円/kWh)、東北電力管内が11.0円/kWh(同1.7円/kWh)、東京電力管内が11.0円/kWh(同1.5円/kWh)、中部・北陸・中国・四国電力管内が10.0円/kWh(同1.6円/kWh)、関西電力管内が10.0円/kWh(同1.5円/kWh)、九州電力管内が8.0円/kWh(同1円/kWh)、沖縄電力管内が8.5円/kWh(同0.9円/kWh)。
新たな単価は、九州を除く国内9エリアで業界最高水準に設定したとしている。なお、シャープ製の蓄電池を新規購入した顧客を対象に、1年限定で買取単価を4円/kWh上乗せする「SHARPプラン 蓄電池プレミアム」についても、各電力会社管内で通常プランと同額の値上げを行う。
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