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東京ビッグサイトに“発電する道路”、舗装型太陽光パネルを実証導入:太陽光
東京都が実施する再エネ活用モデル事業の一環として「東京ビッグサイト」に舗装型太陽光パネルと振動発電システムが導入された。約1年間にわたって性能を検証する。
東京都は2020年3月26日、都有施設における再生可能エネルギー関連技術の活用モデル事業の一環として、「東京ビッグサイト」に舗装型太陽光パネルと振動発電システムを設置したと発表した。
舗装型太陽光パネルは、床面ガラスの下に太陽光パネルを設置するシステムで、昼間に発電した電気を蓄電池に蓄電し、夜間の点灯表示などに活用する仕組み。周囲のタイル面との段差なく施工されており、床面ガラスには滑り止め加工を施されているため、歩行にも対応している。出力は100Wで、年間想定発電量は約750kWh(キロワット時)を見込んでいる。
蓄電システムには非常時の利用を想定し、外部給電用のコンセントなども備えている。遠隔監視システムによって、プロジェクトの公式サイトから発電量をリアルタイムに確認することも可能だ。
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