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奥飛騨の温泉地域に地熱発電所、東芝・中電が2021年度中の完成を目指す:自然エネルギ0
東芝と中部電力が岐阜県高山市の奥飛騨温泉郷で地熱発電所の建設を決定。年間4000世帯分の電力を発電する計画で、稼働は2021年度下期を予定している。
東芝エネルギーシステムズと中部電力グループのシーエナジーは2020年5月13日、岐阜県高山市に「中尾地熱発電所(仮称)」を建設すると発表した。共同出資会社である中尾地熱発電が同年9月から建設工事開始し、発電所の稼働は2021年度下期を予定している。
地熱発電所の建設地は奥飛騨温泉郷中尾地区。源泉の蒸気量が豊富かつ高温であり地熱発電に適した地域だという。発電所は地下から噴出される高圧蒸気と、それと共に噴出される熱水を減圧沸騰させた低圧蒸気の2種類の蒸気を、蒸気タービンに導いて発電するダブル・フラッシュ方式を採用。出力は最大1998kW(キロワット)で、約4000世帯分の発電を行う計画だ。
なお、東芝グループと中部電力グループにとって地熱発電所の建設は今回が初の試みとなる。発電に利用する熱水は、発電後に地元の温泉事業者である有限会社中尾温泉へ配湯する計画で、温泉事業と地熱発電事業が共存・共栄していくシステムの構築を目指すとしている。
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