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日本の太陽光導入量を2050年までに300GWへ、JPEAが新ビジョンを公開:太陽光
太陽光発電協会(JPEA)が2050年までの国内における太陽光発電の導入目標を掲げる長期ビジョン「PV OUTLOOK 2050」の最新版を公開。パリ協定における温暖化対策の長期目標達成などに向け、2050年までに日本の電力需要の約30%を太陽光発電で賄う必要があるとし、これまでよりさらに高い導入目標を設定している。
太陽光発電協会(JPEA)は2020年5月、2050年までの国内における太陽光発電の導入目標を掲げる長期ビジョン「PV OUTLOOK 2050」の最新版を公開した。パリ協定における温暖化対策の長期目標達成などに向け、2050年までに日本の電力需要の約30%を太陽光発電で賄う必要があるとし、これまでよりさらに高い導入目標を設定している。
JPEAが2017年に公開した「PV OUTLOOK 2050」では、2050年における太陽光発電の導入量は200GW(連系出力ベース)を目標としていた。これは日本政府が掲げる「2050年までにCO2排出量を80%削減」という環境目標達成への貢献を目指したものだ。
ただ、今回発表した最新版では、従来の200GWという導入目標を「政府⽬標の80%削減には不足であった」とし、連系出力ベースで300GW、太陽光パネル出力ベースで420GWに引き上げた。この300GWとは、複数の導入シナリオのうち、社会の電化などが進み、政府の「80%削減目標」の実現に近づけた導入量最大化ケースを想定した数値である。
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