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EVとPHEVの同時充電を可能に、デルタ電子が100kW充電器を新発売:電気自動車
デルタ電子が電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド自動車(PHEV)用の100kW出力DC充電器「EVHJ104」シリーズの販売を開始。2台のEV・PHEVを同時に充電できるのが特徴だという。
デルタ電子(東京都港区)は2020年7月15日から、モジュール型電源ユニット構成による電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド自動車(PHEV)用の100kW出力DC充電器「EVHJ104」シリーズの販売を開始した。2台のEV・PHEVを同時に充電できるのが特徴だという。価格はオープン。
新製品の本体サイズはW590×H1500×D800mmで、同社の従来製品比約23%の小型化を実現。設置面積の削減に寄与し、特に地価の高い都心部でメリットが期待できるという。本体重量は350kg、入力電圧は3相400V、最大変換効率94%となっている。
充電規格はCHAdeMO、Combo(CCS1/CCS2)の両規格に対応したコネクタを装備可能であり、日本国内や欧州・米国で現在販売されているほとんどのEV・PHEVの充電に対応できるとしている。また、2つの充電ポートを備え、EVとPHEVの同時充電が可能。DLS(ダイナミック・ロード・シェアリング)の採用により、充電負荷の状況に合わせて適切に出力を調整できるという。
この他、同社のエネルギーマネジメントシステム(EMS)統合クラウドサービス「Delta Grid」を活用することで、系統電力、再生可能エネルギー、蓄電池などとの連携や、EV・PHEVへの充電の遠隔制御も行える。
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