アウディがEVを日本市場に投入へ、購入者には再エネ電力の割引プランも:電気自動車
アウディが同社初の電気自動車(EV)を2020年9月に日本市場に投入。新電力の自然電力(福岡県福岡市)と連携し、契約オーナーに対して割引価格で再生可能エネルギー由来の電力を提供するキャンペーンも行う。
アウディ ジャパン(東京都品川区)は2020年7月、アウディブランド初の電気自動車(EV)「Audi e-tron Sportback」(以下、e-tron Sportback)を同年9月17日に日本市場で発表すると発表した。さらに新電力の自然電力と連携し、契約オーナーに対して割引価格で再生可能エネルギー由来の電力を提供するという。
e-tron Sportbackはフロントとリヤに1基ずつの電気モーターを搭載。通常時は265kW(キロワット)、ブーストモード時には最大300kWの出力が可能で、100km/hまで5.7秒で加速できる動力性能を実現したという。容量95kWh(キロワット時)の蓄電池を搭載し、航続距離は欧州参考値で400km以上としている。日本モデルの充電については、家庭向けの普通AC(交流200V)と、CHAdeMO規格の急速充電器に対応している。
同モデルの日本展開にあたっては、e-tron Sportback購入時に自然電力が提供する低炭素電力プラン「自然電力のでんき」と契約すると、毎月1000円の電力料金割引を1年間提供するという。また、e-tron Sportbackを取り扱う販売店(発売時に52店舗を予定)に対しても、実質自然エネルギー100%の電力の使用を奨励していく方針だどいう。
さらにアウディ ジャパンはEVの日本市場投入に合わせ、「Audi Charging Service」を提供する。このサービスで提供される充電カードは、日本充電サービス(NCS)に加入する充電器で利用可能だという。全国約7800カ所の急速充電器のうち約86%をカバーしている他、普通充電器は2万1700カ所(2020年4月現在)が利用できるとしている。なお、最初の1年間については月額料金5000円を無料とする方針だ。
アウディは、2018年9月に電気自動車のSUVモデル「Audi e-tron」を世界初公開し、電動化攻勢を開始。2025年までに、全世界の主要な市場において20モデル以上の電気自動車を発売して、電動化モデルの販売台数を全体の約40%にすることを目指している。
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