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ガラスのようなカネカの太陽電池、トヨタ製の小型EVに採用:太陽光
カネカは同社が開発した結晶シリコン太陽電池が、トヨタ自動車の低速自動運転EV「e-Palette」のルーフガラス部分に採用されたと発表した。
カネカは2020年7月31日、同社が開発した結晶シリコン太陽電池が、トヨタ自動車の低速自動運転EV「e-Palette」のルーフガラス部分に採用されたと発表した。
今回採用された製品は、カネカが開発したヘテロ接合技術とバックコンタクト技術を組み合わせた、「ヘテロ接合バックコンタクト型」の結晶シリコン太陽電池である。同社の独自開発による、高い変換効率と優れた意匠性が評価されたという。
ヘテロ接合技術は、物性の異なる半導体材料を接合する技術で、結晶シリコンとアモルファスシリコンの組み合わせによる欠陥低減や、電気に変換できる光の波長が異なる材料を組み合わせることで変換効率が向上する。同社調べでは、本製品は、結晶シリコン太陽電池として世界最高の変換効率26.7%を達成した。
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