オフグリッド太陽光に蓄電池を納入、古河電池がモーリタニアで:エネルギー管理
古河電池は、モーリタニアの漁業団体施設のオフグリッド(独立型)太陽光発電設備向け蓄電システムに、サイクルユース用鉛蓄電池「FCP-1000」を納入したと発表した。
古河電池は2020年12月2日、モーリタニアの漁業団体施設のオフグリッド(独立型)太陽光発電設備向け蓄電システムに、サイクルユース用鉛蓄電池「FCP-1000」を納入したと発表した。納入は、政府開発援助(ODA)案件における電気設備設計・コンサルティングを行う宏電社を通じて行った。
同社は、再生可能エネルギー発電設備向けなど充放電を繰り返す蓄電用途(サイクルユース)において、長寿命で高いパフォーマンスを発揮する蓄電池の開発に注力してきた。今回、採用された要因として、アフリカの砂漠地帯という過酷な環境下で長時間にわたる運搬に適した同社の鉛蓄電池FCPの堅ろうさや、導入後メンテナンスフリーである点、長寿命性が高く評価されたという。
モーリタニアでは、商用電源がなく発電機で電力供給している地域がいまだ多く、コスト面や環境負荷面での課題を抱えている。今回システムが導入された施設では、以前より現地漁業関係者向けにワークショップなどが行われていた。システム導入により、オフグリッド太陽光発電設備の出力安定化がなされ、施設内の電気使用がスムーズになった。
同社は、これまでにもアフリカにおいて、オフグリッド太陽光発電設備向け蓄電システムにサイクルユース用鉛蓄電池を納入している。また、電力系統が小規模で配電網も十分に発達していないインドネシア離島における太陽光発電設備向け蓄電サブシステム構築や、ベトナム南部の都市における独立型ソーラーLED街路灯向けデュアルユース蓄電池の納入など、再エネと組み合わせた製品およびサービス提供の実績がある。
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